[Einstein Analytics]ユーザのプロファイル写真を表示して、効果的なダッシュボードを作成しよう!
ドウモ、ハムスター森です🐹
2018年も、あっという間に半分が終わりそうですね~。
今年も色々と新しいことを始めているのですが、4月からお昼ご飯用にお弁当を作るようになりました。
ふりかけを選ぶ時が一番楽しいです。
Einstein Analytics を活用しよう
さて、今日は Einstein Analytics(以下、EA) のダッシュボードについてのお話です。
リリースごとに新機能が追加されていますが、皆さんうまく活用できているでしょうか。
EAの継続的な課題の1つに、『レポート&ダッシュボード機能とどれだけ差別化できるか?』があると感じています。
新機能は差別化のためにも積極的に取り入れていきたい!ということで、
今回は比較的新しめの機能の中の1つとして「アイコン」にフォーカスしてみたいと思います。
アイコンを設定するとどうなる?
まずは、アイコンを設定していないEAのグラフをご覧ください。
所有者別の商談金額を表示しています。ごく一般的なものですね。
次に、アイコンを活用したEAのグラフをご覧ください!
このように、アイコンとは 集計軸に、対応した任意の画像を表示できる という機能になります。
どちらが効果的なダッシュボードかは、一目瞭然ですね!
アイコンの必要性が認識できたところで早速、設定していきましょう。
データセットを準備しよう
アイコンを表示するためには、画像のURLを含んだデータセット が必要になります。
先ほどの例では、
商談オブジェクトのデータと、Salesforceユーザのプロファイル写真の画像を活用しました。
商談データをEA側に取り込むためには、データフローを設定します。
この際、商談オブジェクトの標準項目「金額」「フェーズ」、
そして、そして「所有者」からユーザオブジェクトを辿って、「氏名」「写真」を取り込んでおきます。
Salesforce側でユーザのプロファイル写真を設定している場合、
「写真」項目をそのまま利用することが可能なためスムーズに連携できます!
これでデータセットの準備は完了です。
レンズを作成しよう
次に準備した商談のデータセットからレンズを作成していきます。
今回は、先ほど例として挙げた「横棒グラフ」を作ってみたいと思います。
横軸に「金額」を設定した後に、
縦軸に「OwnerId.Name(氏名)」「OwnerId.SmallPhotoUrl(写真)」を設定します。
次に、SAQLの編集画面へ移動して、
「OwnerId.SmallPhotoUrl」をアイコンとして設定できる状態に設定していきます。
編集前は、下記の状態になっています。
q = load "Column1"; q = group q by ('OwnerId.Name', 'OwnerId.SmallPhotoUrl'); q = foreach q generate 'OwnerId.Name' as 'OwnerId.Name', 'OwnerId.SmallPhotoUrl' as 'OwnerId.SmallPhotoUrl', sum('Amount') as 'sum_Amount'; q = order q by ('OwnerId.Name' asc, 'OwnerId.SmallPhotoUrl' asc); q = limit q 2000;
対応としては、
・group句から「OwnerId.SmallPhotoUrl」を削除
・foreach句の「OwnerId.SmallPhotoUrl」にグルーピングを行わない集計関数(first,last等)を適用
を行います。
対応後は、下記の状態になります。
q = load "Column1"; q = group q by 'OwnerId.Name'; q = foreach q generate 'OwnerId.Name' as 'OwnerId.Name', first('OwnerId.SmallPhotoUrl') as 'OwnerId.SmallPhotoUrl', sum('Amount') as 'sum_Amount'; q = order q by ('OwnerId.Name' asc, 'OwnerId.SmallPhotoUrl' asc); q = limit q 2000;
group句から削除することで、縦軸が「氏名」のみになります。
また、foreach句で、その「氏名」に対応する「写真」と「金額」が定義されている状態です。
SAQLの編集が終わったら、「クエリを実行」のボタンをクリックしてから元のグラフ画面まで戻ります。
SAQLの編集後は、グラフ側での操作に制限がかかってしまうので注意してください!
アイコンを表示させてみよう
SAQLの編集が終わったら、最後にアイコンの表示の設定を行います。
エディタのフォーマットの設定から、
「Y軸」のメニューを表示して、「アイコンを使用」にチェックを入れます。
これで、氏名の横に画像が表示されます!
いかがでしたでしょうか。
一部、SAQLの編集を行う部分はありますが、
プロファイル写真や所有者項目など、どの環境にも存在しているリソースを活用したダッシュボードを、僅か数ステップで作成することができます!
今回は「横棒グラフ」での実現方法を紹介しましたが、
他にもいくつかアイコンを使えるグラフは存在しますので、また紹介しますね!それでは、また~。