Lightningフローでできること【Salesforce】

Salesforceはあらかじめ画面が用意されていてプログラミングをせずにデータの更新もできちゃいます。

しかしながら、今見ている画面のデータを更新できても

それと連動して欲しい他の画面のデータを更新することは(あらかじめ用意されている機能(=標準機能)では)できません。

そこで役に立つのがSalesforceの”自動化”です。

想定読者

Salesforceをこれから使おうと思っている方

Salesforceを使っているけどデータ入力に時間がかかりすぎているかた

Salesforceの自動化処理の概要を知りたい方

Salesforceの自動化処理

Salesforceにはいくつかの自動化処理があります。

以下の4つが主な自動化処理です。

  1. 承認プロセス
  2. ワークフロー
  3. プロセスビルダー
  4. Lightningフロー

この中で今日取り上げるのは「4.Lightningフロー」です

なぜかというと、結構Salesforceを扱っている人の間では(2021/9/25時点で)話題になっているのですが、

これまで主に使われてきた「3.プロセスビルダー」が将来的には廃止というかLightningフローに機能吸収される流れになっているからです。

「4.Lightningフロー」についてはここ数年でできることも増えてきていることからもSalesforceがこれからも注力していくと見られています。

Lightningフローでできること

ではLightningフロー(以下フロー)で何ができるのかを見ていきましょう。

いろいろできるのですが、分類すると以下の3つを行うことができます

データの更新

文字どおりデータの更新です。データの作成、更新、削除、検索を行うことができます。

Salesforceの画面からだと1件ずつの更新になりますが、

フローを使うことで複数データを一括更新することもできます。

(※ただし、実行できる処理数や件数には制限もあります)

アクション

こちらは、わかりやすいところでいうと”メールを送る”とかSalesforce内のチャット機能であるChatterに投稿したりすることができます。

またSalesforceにはカレンダー機能もあるのですが、ここに予定を登録することもできます。

簡易画面を作る

個人的にはこれに一番の可能性を感じています。可能性というのは使う人にとって使いやすくなるための武器になると感じているという意味です。

プログラミングすることなしに、ユーザーに入力してもらうための画面を作ることができます。

【例】ユーザーにパスワードを変更してもらうための画面

条件分岐と繰り返し処理

少しシステムよりな話になりますが、システムで何か処理を行うときに必ず必要な条件分岐と繰り返し処理もできます。

フローってどんな種類があるの?いつ実行されるの?

なんとなく、フローでできることはご理解いただけたとして

ではこのフローってどんな種類があってどんなタイミングで実行できるのでしょうか?

こちらは実際のフローを作成する際の画面です。ご覧いただくとわかるように以下の5種類から選択します。

※実際はもっとたくさんの種類がありますが主なものは以下の5種類です

フローの種類 いつ呼ばれるの? 例えば
画面フロー Salesforceの画面に配置した場合、ユーザーが操作するタイミングで実行されます。また、ほかのフローから呼び出して実行することもできます。 顧客管理画面に画面フローを配置して、それをユーザーが操作(入力して実行ボタンクリックなど)するという使い方です。
スケジュールトリガーフロー 指定した時間に実行されます(開始日、開始時刻、頻度(1回のみ、毎日、毎週)を指定) 毎週月曜日の朝9:00にデータの更新処理を実行する
自動起動フロー 他の処理から呼び出されるときに実行されます  
レコードトリガーフロー データが更新されたときに実行されます 顧客管理画面の顧客担当者のメールアドレスが変更されたときに実行されます。
プラットフォームイベントトリガー プラットフォームイベントメッセージを受信したときに実行されます 省略

まとめ

今回は超概要の部分だけでしたがフローで何ができるのか?はご理解いただけたと思います。

読んでいただいたようにフローによってプログラムをすることなくできることが増えていっていますので

プログラマーを雇わずにシステムを自社で育てていくことも可能です。

今後は少し具体的にフローの作成方法など書いていければと思います。