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Spring’22 リリース注目の新機能〜開発者向け〜まとめ

どうも、朝サーモンが日課のエール・サフです。
先日2022/03/10に開催された「Spring’22 リリース注目の新機能〜開発者向け〜」に参加しました。
今回のウェビナーに参加できなかった方のために内容をざっくりまとめてみます。

講義の資料はこちらからダウンロードできます。


大まかに分けると内容は自動化プロセスと LWCのアップデートの話でした。

目次

・自動化プロセス
フロー
自動レイアウトの正式リリース
画面フローのフッター表示
フロートリガエクスプローラ
レコードトリガフロー
オーケストレータ
LWC
Lightning Web セキュリティ
その他の新機能
第二世代管理パッケージからのメタデータコンポーネントの削除
sfdx force:sourceコマンドのアップデート
まとめ


○フロー

●自動レイアウトの正式リリース

フロー

以前からbeta版として利用できた自動レイアウトが正式リリースされました。

有効にすると今まで通り、フローが自動で見やすくレイアウトされます。
また、今まではできなかったループ内のパスをループ外に接続したり、ループ内でフローを終了したりすることができるようになりました。

●フローナビゲーションボタンのカスタム表示ラベル

フローナビゲーションボタンのカスタム表示ラベル

画面フローのフッターのボタンに表示されているテキストを設定できるようになりました。いままではAuraコンポーネントなどの開発が必要でしたが、標準で簡単に変更できるようになりました。

●フロートリガエクスプローラ

フローをオブジェクトごとに表示できるようになりました。

フロートリガエクスプローラフローの設定から表示することができます。

フロートリガエクスプローラ

この例では取引先レコードが更新されたときに実行されるフローを一覧表示しています。フローは実行タイミングの種類ごとでは実行順に表示されます。ただし、現状各フローは次で紹介する実行順ではなく表示ラベル順になってしまうようです。

●レコードトリガフローの実行順序の指定

レコードトリガフローの実行順序を設定できるようになりました。ただ、各フローの中で設定する必要があり、一括で管理することはできないようです。

レコードトリガフローの実行順序の指定

設定を確認するにはまず、各フローのプロパティを表示します。

 

レコードトリガフローの実行順序の指定続いて「詳細を表示」リンクをクリックします。

レコードトリガフローの実行順序の指定「注文をトリガ」という項目があるのでここに優先度を数値で設定します。この項目を設定すると数値が小さいフローから実行されます。

ちなみに異なるフローで同じ値が設定されたフローはAPI参照名順で実行され、優先度が設定されていないフローは優先度が1000以下に設定されたフローより後に、1001以上に設定されたフローより前に作成日順で実行されるそうです。

 

○オーケストレータ

オーケストレータ

今回追加されたオーケストレータは「フローなどを組み合わせて業務フロー全体にまたがる複雑なプロセスの自動化機能」です。コーディングが必須ではなく、単体のフローよりも長いスパンのビジネスロジックを管理することができます。オーケストレータにはユーザ操作を待機する機能もあり、トランザクションをまたがって実行させることができます。

オーケストレータ

オーケストレータも「新規フロー」から作れます。また、作成済みのオーケストレータもフロー一覧に表示されます。

オーケストレータ

フローのように要素で構成されますが、フェーズと決定で構成されます。

フェーズ
・処理 (ステップ) のまとまり
・フェーズごとに終了条件を設定
決定
・フェーズ間の分岐ロジック
・ステップの戻り値を使用可能

フェーズの中には複数のステップを設定可能で、ここにフローや承認などの処理が設定されます。
フローは画面フローも自動起動フローも設定可能です。
ステップ
・対話型ステップ (画面フロー)
・バックグラウンドステップ (自動起動フロー)

 

○Lightning Web セキュリティ(LWS)

Lightning コンポーネント(Aura)を使用している環境では非推奨

LWSはAuraやLWCなどの画面側の開発機能とは異なり、LWCが動くアーキテクチャとのことです。
このような基礎となるものは、例えば、今までのアーキテクチャではLightning Lockerが使用されていました。
なお、LWSとLightning Lockerの違いは、Lightning Lockerでは制限されていたJavaScript標準機能を使用できるようになり、より高速になることだそうです。

○第二世代管理パッケージからのメタデータコンポーネントの削除

第二世代管理パッケージの場合、管理パッケージに含まれるメタデータを削除できるようになりました。
機能を有効化するためにはパートナーコミュニティにケースを起票する必要があるそうです。

○sfdx force:sourceコマンドのアップデート

パッケージを開発している場合はパッケージごとに以下のコマンドを使えるようになりました。

force:source:push
force:source:pull
force:source:status
force:source:tracking:clear
force:source:tracking:reset

force:source:legacy:push などの形式でいままでの仕様のコマンドも使えるそうです。
なお、アップデート前に作成したスクラッチ組織は新しいコマンドに対応していないのでlegacyをつける必要があるそうです。


いかがでしたでしょうか?
個人的にはフローに力を入れてきているなと感じました。
作ってみるとフローは結構サクサク作れるので便利になるのはありがたいです。
ただ、フローは1トランザクションに2000要素しか実行できないというガバナ制限があるので複雑にしすぎないよう気を付けたいところです。
また、LWSはLightning Lockerに悩まされる場面も多かったため期待はありますが、Auraを使えないとなるとすぐに導入できる場面は少なさそうです。
こちらは今後のアップデートに期待でしょうか。

以上、最後までご覧頂きありがとうございます。


[参考]
File [JP]Spring ’22 | Salesforce Trailblazer Community (https://trailhead.salesforce.com/ja/trailblazer-community/files/0694S000002HkvDQAS?tab=overview, 2022/03/14)
Learn MOAR in Spring ’22 with Flow Enhancements 🔁 – Salesforce Admins (https://admin.salesforce.com/blog/2022/learn-moar-in-spring-22-with-flow-enhancements, 2022/03/11)
Salesforce フロー (https://help.salesforce.com/s/articleView?id=release-notes.rn_automate_flow.htm&type=5&release=236, 2022/03/11)
Go with the Flow: What’s Happening with Workflow Rules and Process Builder? – Salesforce Admins (https://admin.salesforce.com/blog/2021/go-with-the-flow-whats-happening-with-workflow-rules-and-process-builder, 2022/03/11)
Learn Moar in Spring ’22 with Orchestrator 🤖 – Salesforce Admins (https://admin.salesforce.com/blog/2022/learn-moar-in-spring-22-with-orchestrator, 2022/03/14)
オーケストレータ (正式リリース) (https://help.salesforce.com/s/articleView?id=release-notes.rn_automate_orchestrator.htm&type=5&release=236, 2022/03/14)
Orchestrator Basics | Salesforce Trailhead (https://trailhead.salesforce.com/en/content/learn/modules/orchestrator-basics, 2022/03/14)
Learn MOAR in Spring ’22 with Lightning Web Security | Salesforce Developers Blog (https://developer.salesforce.com/blogs/2022/02/learn-moar-in-spring-22-with-lightning-web-security, 2022/03/14)
Lightning Web Security Overview – Salesforce Lightning Component Library (https://developer.salesforce.com/docs/component-library/documentation/en/lwc/lwc.security_lwsec_intro, 2022/03/14) 日本語03/14現在、まだ利用できない→https://developer.salesforce.com/docs/component-library/documentation/ja-jp/lwc/lwc.security_lwsec_intro
Lightning Web セキュリティによるコンポーネントのセキュリティの改善、強化、迅速化 (正式リリース) (https://help.salesforce.com/s/articleView?id=release-notes.rn_lws_ga.htm&type=5&release=236, 2022/03/14)
Remove Metadata Components from Second-Generation Managed Packages | Salesforce DX Developer Guide | Salesforce Developers (https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.sfdx_dev.meta/sfdx_dev/sfdx_dev_dev2gp_remove_md_components.htm, 2022/03/14)
cli/README.md at main · forcedotcom/cli (https://github.com/forcedotcom/cli/blob/main/releasenotes/sfdx/README.md, 2022/03/14)
source Commands | Salesforce CLI Command Reference | Salesforce Developers (https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.sfdx_cli_reference.meta/sfdx_cli_reference/cli_reference_force_source.htm#cli_reference_force_source_legacy_pull, 2022/03/14)

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